朝倉さんは、50代の男女の恋愛小説「平場の月」について「ヒロインを大腸がんで死なせてしまう。

作品を記述するに当たって日雇いの派遣労働者として工場で働いた経験や、近場のファミリーレストランなどで見聞きしたエピソードを踏まえ、「貧困ではないが裕福でもないという、いろいろいる人の体感のある話を書こうと思った」と、作品の意識しを語った。

その責務として、読む人に『この女は実際に生きていたんだ』と感じてもらえる事を強く意識した」と述べた。

 「平場の月」は、朝倉さんの生活を営なむ埼玉県を舞台に、質素に生活する幼なじみだった男女の恋愛を描いた。

「コマドリさんの事」で2003年、北海道新聞文学賞、09年に「田村はまだか」で吉川英治文学新人賞を受賞。

 朝倉さんは小樽出身。

北海道政経懇話会(代表幹事・広瀬兼三北海道新聞社社長)の12月例会が4日、札幌市内で開かれ、作家朝倉かすみさん(59)が「『平場の月』とその周辺」と題して講演した。

「平場の月」は発行10万部の人気作で本年、山本周五郎賞と「北海道ゆかりの本大賞」を取得、直木賞の候補作に選ばれた。